ニューヨークが舞台の映画やドラマを見ていると、マンホールの隙間やオレンジ色の煙突からもくもくと蒸気が上がっているのを見かけますね。

4月に妹がNYに遊びに来た際、マンホールから蒸気が上がっているのを見て、「わぁ、この白い煙、ニューヨークっぽい!」「冬じゃないと見られないと思ってた」「映画と一緒だ」と楽しそうに写真を撮っていました。
ニューヨークの道路から噴き出す蒸気の正体は?
ニューヨーク、マンハッタンの地下に張り巡らされたスチームパイプから漏れ出た蒸気(もしくは熱せられた熱々のスチームパイプに雨水や地下水が触れて、蒸発した蒸気)です。
ここニューヨークでは室内暖房の手段として、スチームが使用されております。
地下に張り巡らされたスチームがビル内の配管を通り、ビル全体を暖める【セントラルヒーティング】のシステムに使われているのです。
日本では石油ボイラーやガスボイラーが主として用いられているようですが、ここNYでは有害物質が出ず、コストが低いスチームが人々を暖めています。
ただ、このスチームパイプの老朽化が問題になっており、2018年の夏もフラットアイアンの近くで爆発事故を起こしていました。
この後片付けが大変!爆発したパイプからアスベストが検出され、周囲にいた人にはすぐにシャワーを浴びるなどの対策の勧告がなされ、病院へ行くように促され、しばらくの間一帯が封鎖されていました。
事故2日後に現場近くを通った際に消防車が建物に大量の水をかけていたので、火事かと思っていたのですが、のちに壁についたアスベストを洗い流していた、ということを知りました・・・
マンホールから上がる白い煙はNYの冬の風物詩ですが、
老朽化への対処が課題ですね・・・