育児

離乳食のススメ in アメリカ

今回はアメリカでの離乳食についてまとめてみました。アメリカで出産した方、子供を連れてアメリカに赴任する方、また長期旅行でアメリカを訪れる方の参考になれば幸いです。

離乳食の開始時期 in アメリカ

アメリカでは離乳食の開始時期が日本よりも早く、4ヶ月頃から徐々に行うのが一般的です。息子たちが通っている小児科でも4ヶ月頃から「もう離乳食は開始している?」と医師に聞かれるようになりました。私が6ヶ月から開始したい旨を医師に伝えたところ、大きめの我が子達は許可が出ましたが、赤ちゃんが小さく、成長曲線の下方にはみ出してしまっている場合は、早く離乳食を始めるように指導されることがあります(ママ友は4ヶ月からハイカロリーのものを食べさせるようにと言われていました)。

開始時期については、カレンダーだけに頼らず、お子さんの成長をよく観察してタイミングを見極めるのが大切です。私が通ったコンサルタントによると、以下の4つのポイントを確認する必要があるとのこと。

離乳食開始の時期を見極めるポイント

・体重が出生時の約2倍になった

・首が座ってきて頭がグラグラしなくなった

・食べ物に関心を持つようになった

・見よう見まねでスプーンやフォークを掴みたがるようになった

初めての食事はライスシリアル

はじめて赤ちゃんに食べさせるもの、日本であれば10倍がゆがですが、アメリカではライスシリアルから始めるのが一般的です。

私はアメリカのベビーフードのメジャーブランド、【EARTH’S BEST(アースベスト)】のWHOLE GRAIN RICE CEREALから始めました。Whole Foodsで売っています。

この箱は紙製で、少し扱いずらいのが難点(そしてホットケーキミックス同様、粉がそのまま入っているのも最初のうちは気になりました。外側にフィルムしてありますが。)

こちら、アメリカベビーフードのメジャーブランド【Gerber(ガーバー)】のものも一時期あげていました。ホールフーズで手に入る上記のものの方が購入頻度は高かったです。

アースベストのものはオーガニック。ガーバーのものは、オーガニックのものとそうでないものが出ています(オーガニックの方が若干お値段お高め)。

最近試しているのがHappyBABYのものです。こちらはプラスチックの袋入りで嵩張らないのがいいところ。旅行などにも嬉しいですね。もちろんオーガニックです。


(左がオートミールベビーシリアル、右がオートとキヌアのベビーシリアルです)

さっきからシリアルを連呼していますが、大丈夫、日本で一般的に知られているシリアルとは違います。(私も小児科で初めて聞いたときは「???」となりました。)

このような粉末状です。

ライスシリアルをしばらく与えて慣れたら、より栄養価の高いオートミールシリアルやマルチシリアルに移行していきます。私は水分量も変えていました。初めはおもゆのような、ゆるゆるの状態から初めて、最後にはマッシュポテトの硬さまで水分を減らしました。

シリアルの与え方

シリアルは母乳やフォーミュラ、もしくはお湯・水で溶いてあげます。

混ぜる際の注意なのですが、お皿に粉を入れて、液体を注いで混ぜるとダマになる可能性が高いです。そしてそのダマ、その後液体を追加で入れてもなかなかスムーズにならないです。是非、液体からお皿に入れてください。まず、お皿に液体を入れてそのあとライスシリアルを振りかけるように入れてください。たったそれだけなのに、全然違うので試してみてください。

シリアル以外にあげるもの

4~8か月

自分で作る場合

自分で作る場合は、火を通してペースト状にします。
(すりおろしてから火を通すか、火を通してから潰す・裏ごし)

大根、人参、リンゴはすりおろしてから小さなお鍋で煮るといいです。

かぼちゃ、バナナ、人参、苺は火を通してから潰すといいです。

初めのうちは裏ごししていましたが、ハンドミキサーを購入して便利だったのでおススメします。私が買ったのはクイジナートのもの。

野菜類

大根、人参、リンゴ、バターナッツスクワッシュ(甘くて栄養価も高いのでおすすめ)、じゃがいも、さつまいも、バースニップ、かぼちゃ、バナナ、イチゴ、トマト、ブロッコリーの穂先、ほうれん草の葉(茎の部分は繊維が多いので裏ごしの場合は取り除いてから。ブレンダーはそのまま粉砕してOK)

たんぱく質類

まだあげません。

市販品

アメリカでは市販の離乳食が充実していて、スーパーでも豊富に揃えているので、それをあげるのもいいと思います。一人目のときは手作りにこだわっていましたが、二人目の今は市販のものも利用して、適度に手を抜いています。

前述した【EARTH’S BEST】や【Gerber】のものがおすすめです。Whole Foodsで手に入ります。瓶のものやプラスチックカップに入っているもの、チューブのものなどがあります。

4~6ヶ月にあげるもはSTEP1と書いてあるものを選びましょう。

6~9か月はSTEP2になります。

8~10か月

自分で作る場合

粗いピューレ状かマッシュした野菜やフルーツをあげます。これもブレンダーを使うと便利です。

このころからたんぱく質も開始、脂身の少ないお肉やお豆腐を始めます。

野菜類

大根、人参、リンゴ、バターナッツスクワッシュ(甘くて栄養価も高いのでおすすめ)、じゃがいも、さつまいも、バースニップ、かぼちゃ、バナナ、イチゴ、トマト、ブロッコリーの穂先、ほうれん草の葉(茎の部分は繊維が多いので裏ごしの場合は取り除いてから。ブレンダーはそのまま粉砕してOK)

たんぱく質類

刺身用の白身魚(Cod(タラ)はアレルギーの可能性があるので注意)、鶏のささ身、ターキー(高たんぱく低カロリーでおすすめです、Ground(ひき肉)を買うと便利です)、絹ごし豆腐(Silken Tofuが絹ごし)

市販品

6~9か月はSTEP2になります。

9か月以降はSTEP3です。

10~12か月

自分で作る場合

マッシュ状か細かく刻んだ野菜やフルーツ、たんぱく質を与えます。
細かく刻む際は、キューブ状ではなく、薄く・細長くすると喉に詰まりにくいのでおススメしています。

11か月頃からは小さく切ったフルーツなどをおやつとしてあげると良いです。

野菜類

大根、人参、リンゴ、バターナッツスクワッシュ(甘くて栄養価も高いのでおすすめ)、じゃがいも、さつまいも、バースニップ、かぼちゃ、バナナ、イチゴ、トマト、ブロッコリーの穂先、ほうれん草の葉、
アボカド、ケールはこの時期から。

たんぱく質類

刺身用の白身魚(Cod(タラ)はアレルギーの可能性があるので注意)、鶏のささ身、ターキー(高たんぱく低カロリーでおすすめです、Ground(ひき肉)を買うと便利です)、絹ごし豆腐(Silken Tofuが絹ごし)、
納豆はこの時期から。

市販品

9か月以降はSTEP3です。

おやつ

アメリカで赤ちゃんのおやつと言えば、Puffs(パフ)やTeethers(ティーサー)がおすすめ。

特にPuffsは小さいものを掴む練習として、小児科でも勧められます。大きさは卵ボーロくらいの大きさ。掴み食べの練習にも最適です。

Teethersは日本でいうとハイハインのような赤ちゃん用のおせんべいです(歯が生え始めてから) 。人参やブルーベリー、バナナ、グリンピースといった体にいい食品を練りこんであるものもあります。

1歳まで避けた方が良い食品

日本でも一般的に言われている食品ですが、一歳までは避けた方がいい食材をあげておきます。

・はちみつ(ボツリヌス菌:中毒の可能性あり)

・全卵(少量ならOK)

・ナッツ類(アレルギーや消化不良の可能性あり)

・生、半生の肉や魚(消化不良・食中毒の可能性あり)

・窒息をおこしやすい食べ物(ポップコーンや大きく切った食べ物)

・牛乳(ホールミルクは一歳以降)

・高塩分の食品、甘い食品、大人用に味付けされたおかず

・人工甘味料の入った食べ物や飲み物

・市販のジュース(果汁100%のものでもNG)

ビタミンD欠乏を防ぐために

ビタミンDが欠乏するとクル病という骨軟化症のリスクが生まれます。またビタミンDには免疫を調整する働きがあることが分かっているので、積極的に摂取したい栄養の一つと言えます。(アメリカでは牛乳や卵などにビタミンDが添加されていますね)

ビタミンDは一日20分程度日光に当たることで、体内でつくることが出来るので、適度に日光に当たることが大切であると、小児科医に指摘されました。しかも、日焼け止めやストローラーの日よけによってUVカットされ過ぎてしまうとのこと。赤ちゃんが日に焼けてしまうことも気になりました。

そこで、私は小児科医に勧められた、ビタミンDのシロップ(一日たった1滴)をあげることにしました。アロマオイルが入っているような瓶で、一滴、おっぱい(乳首の先に一滴たらして授乳する)や、離乳食に入れてあげています。

医師からはカールトンのものがお勧め、と言われたのでそれをあげています。

最後に

離乳食の開始時期やすすめかたは赤ちゃんによって異なります。心配な場合は専門家に相談すると良いです。大抵の場合は小児科のお医者さんが質問に答えてくれますし、アレルギーがある場合などは、アレルギーの専門医を紹介してもらえます。離乳食は【Solid food(ソリッド・フード)】と言えば通じます。

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